世界一わかりやすい「ハゲが遺伝する仕組み」|プロが図で解説

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親や親戚でハゲている人を見ると、「自分もハゲるんじゃないかな?」と不安になりますよね。

ハゲは遺伝すると言われていますが、親族の誰がハゲているかによってあなたがハゲる可能性は高まったり下がったりします。

本ページでは育毛アドバイザーとして過去に300人以上の育毛のお手伝いをしてきた筆者がハゲと遺伝の関係やハゲの対策についてを以下の流れで紹介していきます。

  • 1. ハゲは誰から遺伝するのか
  • 1-1. ハゲのメカニズム
  • 1-2. ハゲは母親からも父親からも遺伝する
  • 1-3. ハゲる可能性を調べる唯一の方法
  • 2. ハゲる遺伝を持つ方の予防と対策
  • 3. 遺伝以外の理由でハゲる7つのポイント

本ページを読んでいただければ、遺伝とハゲの関係についての疑問が解消するでしょう。

1. ハゲは誰から遺伝するのか

残念ながらハゲは遺伝します。本章では、実際にどのようにハゲが遺伝をするのか解説していきます。自分がどれくらいハゲやすい遺伝子を持っているのかを知るためにもまずはハゲのメカニズムをしっかりと理解しましょう。

  • ハゲのメカニズム
  • ハゲは母親からも父親からも遺伝する
  • ハゲる可能性を調べる唯一の方法

1-1. ハゲのメカニズム

ハゲは主に男性ホルモンがハゲを引き起こすホルモンに変換されてしまうことにより引き起こされます。男性ホルモン「テストステロン」と「5αリダクターゼ」という還元酵素が結びつくとジヒドロテストステロン(DHT)が生成されます。

ジヒドロテストステロン(DHT)は、「脱毛ホルモン」と呼ばれる、脱毛に作用するホルモンで、毛根に存在するアンドロゲン受容体に受け取られることで髪の成長を抑制したり皮脂を過剰に分泌し毛髪の育成に悪影響を及ぼします。

下記の図はハゲのメカニズムを図で表したものです。

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生まれつき下記の2つの遺伝子をもつ人、どちらか1つの遺伝子をもつ人、ハゲやすい遺伝子を持たない人の3パターンがあることになります。

  • 「アンドロゲン受容体の感度が高い遺伝子」・・・  髪が脱毛ホルモンの影響を受けやすい
  • 「5αリダクターゼの活性が高い遺伝子」  ・・・ 脱毛ホルモンを増やしやすい

これらの遺伝的な要素はどのように遺伝するのでしょうか?

1-2. ハゲは母親からも父親からも遺伝する

ハゲと遺伝については色々な噂がありますが、結論からいうと、実はハゲに関わる遺伝的要素は母親からも父親からも遺伝します。正確には下記の2つの場合に分けられます。

  • 母親からのみ遺伝する「アンドロゲン受容体の感度が高い遺伝子」は隔世遺伝
  • 父、母どちらからも受け継ぐ「5αリダクターゼの活性が高い遺伝子」は優性遺伝

母親からのみ遺伝する「アンドロゲン受容体の感度が高い遺伝子」は隔世遺伝

「アンドロゲン受容体の感度が高い遺伝子」は隔世遺伝します。

父親の精子にはXとYの2種類の染色体、母親の卵子にはX染色体があり、それらが組み合わさり子供ができます。アンドロゲン受容体の感度に関わる遺伝子はX染色体上にあるため、必ず母親からハゲ遺伝子を受け継ぐことになります。

さらに、母親から受け継ぐハゲ遺伝子は母方の(祖父から)受け継ぐことになります。これを隔世遺伝と言います。

下記はハゲ遺伝子がどのように受け継がれていくかを示した図です。

スクリーンショット 2017-01-24 17.13.42

男性の場合、母方の祖父がハゲている場合、生まれる男性がハゲ遺伝子を受け継ぐ確率は1/2です。そして母方の祖母の父親である曾祖父がハゲている場合、母方の祖母がハゲ遺伝子を受け継ぐ確率が高まるため、ハゲやすい子供が生まれる確率はさらに高まります。

父、母どちらからも受け継ぐ「5αリダクターゼの活性が高い遺伝子」は優性遺伝

「5αリダクターゼの活性が高い」遺伝子は優性遺伝するとされています。つまり、父親あるいは母親どちらかが「5αリダクターゼの活性が高い遺伝子」をもっていればそれらは優先的に子供に受け継がれつことになります。

下記の図は優性遺伝の図です。パターンはこの限りではありませんが明らかに「5αリダクターゼの活性が高い遺伝子」を受け継ぐ確率が高いことが見てわかります。

スクリーンショット 2017-01-24 17.20.37

  • 「アンドロゲン受容体の感度が高い遺伝子」
  • 「5αリダクターゼの活性が高い遺伝子」

これら2つのハゲやすくなる遺伝子を受け継ぐ可能性が高いことがわかったと思いますが、ハゲていない人がいるのも事実です。ハゲ以外にも関わる要素はたくさんありますので、2章の「遺伝以外の理由でハゲる7つのポイント」でしっかり対策をしていきましょう。

1-3. ハゲる可能性を調べる唯一の方法

ハゲる可能性を数値として知りたい方はAGA遺伝子検査という検査があります。

AGA遺伝子検査は、口内の粘膜を採取し、専門の医療機関や専用の検査キッドで手軽に行える検査です。

AGA遺伝子検査

アンドロゲン受容体に関係している遺伝子のCAGとGGCという塩基配列が何回繰り返されているか(リピート数)を調べる検査です。

残念ながらAGA遺伝子検査は治療薬である「プロペシア」が効きやすいかどうかわかるというメリットはありますが、それ以外にもハゲる要因があるので、精度が高くなく、お金もかかるので医師の勧めがない限りあまりおすすめしません。

また、AGA 場合ほとんどのクリニックで、プロペシアが処方されるので、効きやすいかどうかを知ってもしかたないです。

2. ハゲる遺伝を持つ方の予防と対策

遺伝のせいでハゲてしまった方、ハゲる遺伝を持っている方は残念ながら遺伝に逆らうことは非常に難しいです。

ただし、予防や対策をきちんとすれば、ハゲるタイミングを遅らせたり、改善することも期待できるので予防と対策をしっかりと行いましょう。

2-1. ハゲる遺伝を持つ方の予防法

ハゲる遺伝を持つ方は、日常生活を少し見直すだけで将来ハゲるリスクをぐっと減らすことができます。以下のように、「食事」「入浴」などを意識することが大切です。

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そして、これら4つの分野を掘り下げていくと合計で40ものはげ予防策があります。

まずはチェックリストにしたので、この中でできることから行っていくことでハゲるリスクを減らすことはできます。

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遺伝と重なってはげを引き起こす要素は複数あるので、まずは40個の中でできることから行っていきましょう。

それぞれの予防法の中で「方法」や「なぜそれをしなければいけないか」がわからないものがあれば、「プロ直伝!5年後はげないために今できる40の予防策【チェックシート付】」でそれぞれの予防法を解説しているので、参考にしてみてください。

2-2. 遺伝でハゲてしまった方の対策法

遺伝のせいですでにハゲてしまった方は育毛剤など身近な対策を行っても大きく解決する見込みは少ないです。

そのため、ハゲに特化した病院であなたの症状に合わせた治療を受けることが解決への最も早く、効果が期待できる近道です。

どうしても改善したい方は「ハゲに効果的な治療7選と治療法別おすすめの病院5選」を読めばハゲの治療法や行くべき病院の選び方など治療に関する知識を全て知ることができます。

3. 遺伝以外の理由でハゲる7つの原因

遺伝がハゲのリスクを高めることはこれまででお伝えしてきましたが、ハゲは遺伝だけではありません。先ほど紹介した「AGA遺伝子検査」でハゲのリスクが低いと判定された人でも、ハゲている人はたくさんいらっしゃます。

下記のハゲのメカニズムの図を見れば、遺伝以外にも主に日々の生活習慣がハゲのリスクを高めることがわかると思います。

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男性脱毛症(AGA)のリスクを高める7つのポイントを対策と合わせて詳しく見ていきましょう。

  1. 食生活の乱れ
  2. ストレス
  3. 血行不良
  4. 運動不足
  5. 飲酒
  6. 喫煙
  7. 刺激

3-1. 食生活の乱れ

外食やコンビニなどが中心の食生活だったり、食べるものは油っぽいものばかりなど、食生活は偏っていませんか?

ハゲの原因となる食生活は以下の2つです。

  • 栄養不足
  • 塩分・油分・食品添加物の取りすぎ

栄養不足

もしかすると栄養が足りていないことが原因にあるかもしれません。髪の原料となる「タンパク質」や、育成を促進させる「ミネラル」「ビタミン」の不足は髪の成長を妨げる大きな原因になります。

  • 「ビタミン」・・・血行促進・髪の老化防止
  • 「タンパク質」・・髪の毛の原料となる
  • 「ミネラル」・・・髪の育成の促進をする

上記の栄養分が不足していると、発毛の促進を妨げるため、ハゲの大きな原因となります。

対策

1日3食、肉・魚・野菜・乳製品などバランス良く食べることを心がけましょう。難しければ、「納豆」と「ごま」を毎日食べられれば、簡単にこれらの栄養素を摂取できます。

5αリダクターゼを抑制することで、デヒドロテストステロン(DHT)の分泌を抑えることが期待る栄養素があります。それは、「イソフラボン」と「亜鉛」です。

  • イソフラボンを取れる食材・・・納豆、豆腐など
  • 亜鉛を取れる食材・・・・・・・牡蠣、煮干し、するめ、ビーフジャーキー、チーズなど

食生活はすべての万病の元ですので、正しいバランスの良い食事を摂るように心がけましょう。

NGな食生活

以下の3つのものはハゲを促進させるリスクがあります。

  • 塩分
  • 油分
  • 食品添加物

「塩分」と「油分」をとることで、皮膚がギトギトになり、毛髪の育成に良くない環境ができてしまいます。また、「食品添加物」は血行を悪化させるため、発毛に悪影響を与えます。

そのため、以下のような食べ物はなるべく避けることがハゲ対策には大切です。

  • ラーメン
  • スナック菓子
  • ファーストフード
  • 揚げ物
  • コンビニ弁当など

我慢することは難しくても、頻度を落としたり、良くない成分が少ないものを選ぶなど工夫をしてみましょう。

薄毛に良いとされている食べ物について詳しく知りたい方は「プロが教える!育毛に効果的な食べ物と簡単な食事の全知識」を参考にしてみてください。

3-2. ストレス

仕事や寝不足などでストレスがたまると、男性ホルモンが多く分泌されます。男性ホルモンは脱毛ホルモンとも呼ばれるジヒドロテストステロン(DHT)を生成してしまうため、ストレスはハゲの大きな理由となります。

また、ストレスは血管を収縮させる原因になります。頭皮に必要な栄養は血液によって運ばれていますから、髪の毛への栄養供給を阻害してしまうことでハゲの原因となります。

対策

  • 睡眠の量と質にこだわる
  • 定期的にストレスを発散する(趣味など好きなことをする)
  • 日光を浴びる、ハーブティーを飲む

睡眠不足はストレスにつながりますので睡眠不足にならないように気をつけたり、日々ストレスを溜めないように気をつけましょう。また、日光やハーブティーにはストレスを和らげる作用があるのでおすすめです。

3-3. 血行不良

栄養分や酸素は血液で運ばれますが、頭皮の血行が悪くなってしまうと、毛髪に栄養酸素が行き渡らなくなります。

すると、毛髪の育成に悪影響を及ぼすだけでなく、髪の毛が弱ってしまいます。そのため、血行を悪くするような生活習慣はハゲに大きな影響を与えます。

対策

  • 過度の飲酒や喫煙を控える
  • 適度な運動や入浴を行う

3-4. 運動不足

脱毛ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)は汗と一緒に体外に排出させることが可能です。この効果はわずかではありますが、運動をしている人はハゲにくい傾向にあります。

反対に運動不足な方はジヒドロテストステロン(DHT)を排出しにくいだけでなく、血行が悪くなる傾向にあるため、運動不足はハゲの原因になります。

対策

  • 有酸素運動を定期的に行う
  • 通勤で少しの距離を歩く

3-5. 過度な飲酒

飲酒によるハゲの影響は下記の2点です。

  • ジヒドロテストステロン(DHT)の増加
  • アミノ酸の消費

飲酒により、脱毛ホルモンと呼ばれるジヒドロテストステロン(DHT)が増加します。

また、アルコールの分解するためにアミノ酸が使われます。このアミノ酸は育毛に必要な栄養素であるためハゲには良くありません

対策

量が多くなければ、飲酒は血行促進やリラックス効果が高まります。飲酒時に気をつけるべきなのは、以下の2点です。

  • 飲酒量を控える
  • おつまみに気をつける

飲酒は食欲を高める作用を持っているため、油っぽいものを食べてしまったり、食すぎてしまいがちです。飲酒量は控え、おつまみなども野菜を中心に油っぽいものは控えましょう。

3-6. 喫煙

喫煙はハゲのリスクを高めます。その理由は下記の2つです。

  • 血行不良
  • ビタミンの破壊

喫煙は血管を収縮させ、血行を悪くする作用があります。血行不良は育毛に必要な栄養の供給に影響を及ぼすため、ハゲにつながります。

また、ビタミンは髪や頭皮を作るために必要な栄養素ですが、タバコに含まれる成分によってビタミンが破壊されてしまうためハゲに良くありません。

対策

喫煙をしないことが一番の対策ですが、タバコを軽いものに変えるか、頻度を抑えるなどの対策が必要です。

3-7. 頭皮への刺激

ハゲの主な原因は、遺伝、ホルモンバランスですが、頭皮への刺激は直接的なハゲの原因にはなりにくいです。しかし、すでにハゲが始まっている方は頭皮や毛根にダメージを与えることになるので、なるべく頭皮への刺激は控えた方がいいでしょう。

皮脂の洗い残し

頭皮からは常に皮脂が分泌されており、空気中のゴミがつきやすいので非常に汚れやすい環境にあります。そして、その汚れが毛穴をふさいでしまうと、頭皮が皮膚呼吸できなくなり、毛根が弱ってしまいます。そのため、頭皮をよく洗えていないとハゲの大きな原因になります。

対策

対策はきちんと毎日髪を洗うことだけです。下記の頭皮に優しい頭の洗い方を参考にしっかりと洗いましょう。

頭皮に優しい頭の洗い方

  1. シャンプーの前に指の腹で2〜3分程洗う
  2. シャンプーは手の上で泡立ててから使う
  3. 指の腹で洗う(爪を立ててはだめ)
  4. すすぎは3分以上、リンスはその倍以上すすぐ

パーマ・カラー・整髪料

パーマ・カラー・整髪料などが頭皮についてしまうことで、刺激となり炎症を引き起こしたり、毛根がダメージを受けてしまいハゲの原因となっている可能性があります。

対策

パーマやカラーについては、頻度を抑えるか、やらないのどちらかしかありません。

整髪料については、頻度を抑えるか、洗髪時にしっかりと洗い流すように気をつけましょう。

おしゃれが気になる人は、「女子100人に聞いた!若ハゲに悩む男に似合う髪型ベスト5」こちらの記事で少し薄毛が気になり始めた人のためのおすすめの髪型をまとめていますので、参考にしてください。

4. さいごに

遺伝とハゲの関係について詳しくお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?

遺伝によってハゲやすい状態にある人がいることは確かですが、多くの人がハゲる遺伝子を持っている可能性が高いことはおわかりいだだけたでしょう。

遺伝によってハゲることは仕方ないと諦め、それ以外にハゲる要因に対してしっかりと対策をとりましょう。

あなたの頭についての悩みが少しでも解決することを心から願っています。

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