人工植毛の特徴と5つのデメリット|比較でわかる費用の目安

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髪が薄くなってきて何か手っ取り早く治せる方法として、人工植毛が気になっていませんか?

人工植毛はAGA治療の中で最終手段とも言える方法で、なるべく他の治療で治すことをおすすめします。

このページでは、過去に育毛アドバイザーとして300人を超える方々の育毛をお手伝いをしてきた経験を持つ筆者が、人工植毛についてメリットやデメリット費用などについて詳しく解説していきます。

  1. 人工植毛の5つの注意点
  2. 人工植毛の3つのメリット
  3. 人工植毛をおすすめできる人とおすすめできない人
  4. AGAの対策方法まとめ

本ページを読んでいただければ、人工植毛を行うべきか否かの判断ができるようになるでしょう。

0. はじめに

人工植毛とは人工的に合成された化学繊維を髪を生やしたい部分に植えることで髪を増やす方法です。

薄毛が気になり色々な方法を検討したり、試してみたり、最後に行き着いたのが人工植毛という人も少なくないかもしれません。

少しでも早く、何とか髪を取り戻したいという気持ちは痛いほどわかります。

しかし、人工植毛は、日本皮膚科学会が推奨するAGA治療法として最下位にランクづけされており、メリットやデメリット、リスクをしっかりと理解した上で検討することをおすすめします。

下記の表は、日本皮膚科学会が出している男性脱毛症診療ガイドラインです。

「ミノキシジル」や「フィナステリド」等の臨床試験などを行ったAGA治療薬はAランクとして推奨されており、自毛植毛はその次に推奨できる方法として、唯一推奨度をBランクに指定されていますが、人工植毛は下記のように評価されています。

D 行わないよう勧められる(無効あるいは有害で あることを示す良質のエビデンスがある)

出典:日本皮膚科学会男性脱毛症診療ガイドライン

以上にのように有害であることによりおすすめされていない方法であることをまず理解してください。髪を移植することのできない人が取るべき最後の手段と私は考えています。

もし、まだ後頭部や側頭部の髪が残っている人や、人工植毛でないといけない理由がない人はまずは自毛植毛を先に検討するとよいでしょう。自毛植毛についてはこちら「自毛植毛完全ガイド|クリニックを比較してわかった費用の相場」の記事で詳しく解説しています。

次の章以降では人工植毛のメリットとデメリットについて解説していきます。

1. 人工植毛の5つの注意点

人工植毛には5つの注意点があります。植毛を考えているあなたにとって、これらの注意点を許容できるかどうか順番に見ていきましょう。

1-1. 頭皮へのダメージ

人工植毛は、人工的に髪に似せられてつくられたポリエステル系の樹脂を頭皮に植え込みます。まず植毛は外科手術であるために、手術の際に頭皮にダメージが加わります。

それ以上に問題なのが、免疫系統が反応して人工毛を異物と認識してしまい、炎症を引き起こす可能性があります。

もし髪がまだ残っている場合は、その炎症の影響を受けて周囲の髪までも抜けてしまう恐れがあるので注意が必要です。

1-2. 必ず抜ける

人工植毛はヒトのカラダにとって異物でしかないので、頭皮に定着しません。

また、当然なふがら伸びてくることもなく、新しい髪が生えてくるわけではありません。

そのため個人差はありますが3ヶ月ほどで髪が抜けると言われています。普通に生活をしているだけで、髪が抜けていくので、定期的に植え直す必要があります。

1-3. 費用が高い

人工植毛は必ず抜けるため、半年に1回〜年に1度はメンテナンスで髪を植えなければなりません。

自毛植毛に比べ、1回あたりの植毛にかかる費用は安いですが、2回以上メンテナンスをすると人工植毛の方が高くなってしまいます。

1-4. 人工植毛の後に自毛植毛は定着率が下がる

人工植毛をすると、頭皮にダメージが加わっている状態が続きます。

自毛植毛の場合は、自分の髪であっても移植をすると一定数が定着をせずに移植した髪が抜けてしまいます。

もし、人工植毛をやってみて気に入らずに自毛植毛をした場合に、定着率が下がってしまうと言われています。

1-5. 不自然になりやすい

人工植毛は髪は伸びてきません。自毛が残っている場合には自毛だけが伸びてくるのですぐに全体のバランスが崩れてしまいます。

また、人工毛は必ず抜けるとお伝えしましたが、抜けていく髪の場所は均一ではありませんので髪のバランスが崩れる1つの要因となってしまいます。

2. 人工植毛の3つのメリット

出典:http://www.u-nido.com/sp/rehair.html

人工植毛はおすすめできない方法ではありますが、メリットもあります。他の方法を試してうまく行かなかった人にとっては嬉しく感じるメリットかもしれません。

自毛植毛と比較しながら人工植毛の3つのメリットをお伝えしていきます。

  •  何本でも植毛が可能
  •  イメージ通りの髪型が作れる
  •  すぐに髪が増やせる

2-1. 何本でも植毛が可能

人工植毛は人工の髪を使うため何本でも植毛が可能です。自毛植毛では、移植するための髪(ドナー)が必要であり、ドナーとなった箇所からは髪が生えてきません。そのため、移植する本数には限度があります。

人工植毛は頭の髪が全くなくても植毛が可能です。

2-2. イメージ通りの髪型が作れる

人工植毛は植える髪に制限がないので、いくらでも髪を植えることができます。

そのため、長さや色など全体のバランスを考えた上で、すぐに自分の理想の髪型をつくることができます。

2-3. すぐに髪が増やせる

自毛植毛では手術後に入院や包帯などが必要なく、すぐに髪がフサフサの状態になります。

自毛植毛では、植えた髪が定着し長く太く成長するためには、最短でも半年〜1年程度は時間が必要です。

すぐに薄毛をなんとかしたい人にとって、すぐに髪が増えるのはメリットですね。

しかし、髪が全くなかった人が、いきなり髪が増えるので周囲の人からすると違和感を感じやすいので、その点は受け入れるしかありません。

人工植毛は自毛植毛に比べどの程度安い値段なのでしょうか。

下記の表に人工植毛と自毛植毛の価格をまとめました。※人工植毛に力を入れているクリニックは私が調べた限り「ニドー頭髪専門クリニック」くらいしかありませんでした。

人工植毛 自毛植毛
ニドー頭髪専門クリニック TOMクリニック アイランドタワークリニック
500本 13万 なし 約24万
1000本 26万 約30万 約48万
2000本 52万 約45万 約96万
4000本 140万 約90万 約192万
6000本 156万 約150万 約288万

※自毛植毛についてはグラフト数で計算することが多いので、1グラフト平均2.5本として計算をしています。

自毛植毛については、クリニックによって大きく費用が違うので、最も安いTOMクリニックと、自毛植毛シェアNo,1のアイランドタワークリニックで比較しました。

人工植毛と自毛植毛最安値のTOMクリニックの値段に大きな差は見られませんでした。人工植毛で同じ髪型を維持するにはメンテナンスのために半年〜1年に一度ほぼ同額の費用がかかってきます。

3. 人工植毛をおすすめできる人とおすすめできない人

人工植毛は確かにメリットのある方法ではありますが、誰にでもおすすめできる方法ではありません。

この章では人工植毛をおすすめできる人とおすすめできない人についてお伝えします。

3-1. 人工植毛をおすすめできる人

下記の4つのどれかにあてはまる人は、人工植毛をしてみてもよいでしょう。

  • 毎回のメンテナンスにかかる費用が許容できる人
  • 自毛植毛ができない人(ドナーが足りない)
  • 理想の髪型を追及したい人
  • AGA治療薬や自毛植毛をやってみて、どれもうまくいかなかった人

髪の量が少なく自毛植毛ができない人や、髪型に理想があり早く理想の髪型を実現したい人は人工植毛をやってみてもいいでしょう。

※人工植毛に力を入れているクリニックは私が調べた限り「ニドー頭髪専門クリニック」くらいしかありませんでした。

ニドーシステム頭髪専門クリニック公式ページ

http://www.nido.com/

実はクリニックには色々ページがありましたが、こちらのページが一番わかりやすかったです。こちらから無料カウンセリングを申し込むことができます。

3-2. 人工植毛をおすすめできない人

下記のどれかに当てはまる人は人工植毛をおすすめできません。あきらめて他の方法を検討しなおすことをおすすめします。

  • 金銭的に継続的にメンテナンスが継続できない人
  • まだAGAの治療を行っていない人
  • AGAの症状がまだ軽い人

人工植毛は継続的に維持するつもりがないのであれば、すぐにまた元の状態に戻ってしまいます。そうなれば、頭皮にダメージが残るだけになってしまうのであまりおすすめできません。

人工植毛は髪が全て抜け落ちたとしても行える方法なので、最終手段としてならよいと思いますが、症状が軽い人や、他の方法を試していない人は後々後悔することになってしまうかもしれません。

人工植毛は検討しなおそうと思った方のために、次の章にAGA対策をまとめておきましたので、参考にしながら他の方法で取り組みましょう。

もうすでにAGA治療薬などの他の対策を全てやりきっている人や、人工植毛でないといけない理由がない人は自毛植毛を先に検討するとよいでしょう。自毛植毛についてはこちら「自毛植毛完全ガイド|クリニックを比較してわかった費用の相場」の記事で詳しく解説しています。

4. AGAの対策方法まとめ

これまで、人工植毛について詳しく解説してきましたが、もしかすると人工植毛はまだ行わない方がよいかもしれません。

費用面やリスクの面で「予算的に難しいかな」「他の対策をしてからにしよう」と思った方のために、植毛以外の方法についても紹介しておきます。

下記の表をご覧ください。

←スマホの方は左右にスクロールできます→

治療方法 民間療法 医薬部外品 ③医薬品 ④高度な治療
外用薬 内服薬 HARG治療 AGAメソラピー 植毛
価格 ¥0~
¥10,000
¥1,500~
¥10,000
¥6,000〜 10,000/月 ¥4,200〜 15,000/月 ¥80,000〜150,000/1回 ¥19,000〜140,000/1回 ¥80〜2,000/1グラフト
効果
即効性 ×
治療場所 自宅 自宅 自宅・病院 病院・(自宅) 病院 病院 病院

費用やリスクの観点から、①から④に向けて順番に試していくことをおすすめしています。

  • ①民間療法・・・なるべくお金をかけたくない人におすすめ
  • ②医薬部外品(育毛剤)・・・医薬品の副作用が気になる人におすすめ
  • ③医薬品・・・とにかく速く治したい人におすすめ
  • ④高度な治療・・・医薬品で改善しなかった人におすすめ

それぞれの方法について概要だけ解説しておきますので、さらに詳しく知りたい人は、紹介している「記事」を参考にして知識を深めてみてください。

それでは順番に紹介していきます。

①民間療法

AGAは遺伝が原因である点は否定できませんが、日々の生活習慣や食生活なども影響を与えていると言われています。

民間療法には主に以下の3つの治療法があります。

  • 食事療法
  • 生活習慣の改善
  • 頭皮ケア

それぞれの対策について詳しく知りたい方はこちらの記事で詳しく解説しています。「広告にだまされるな!自宅でかんたんにできるAGA対策12選」ほとんどお金もかからず、簡単にできる対策ばかりなので、じっくりと対策や予防をしたい人におすすめの方法がまとまっています。

②医薬部外品(育毛剤)

医薬部外品(育毛剤)とは厚生労働省が認可した有効成分を含むものです。

効果もある程度期待でき、医薬品ほど副作用のリスクは高くないもので、医薬品の副作用が気になる人におすすすめの方法です。

医薬品のように即効性があるものではないので、効果が出るまで最低でも3か月ほど継続する必要があります。

また、他の医薬品にくらべ、安価で入手しやすいことがメリットです。

医薬部外品(育毛剤)について詳しく知りたい方は、「73種の徹底比較でわかったおすすめ育毛剤ランキング」の記事を参照してください。

③医薬品

医薬品は、厚生労働省が認可を出した、AGAに確かに効果があると証明された薬のことを指します。

医薬品には塗り薬である「外用薬」と飲み薬である「内服薬」の2種類が存在します。

外用薬に関してはドラッグストアで購入できるものもありますが、副作用のリスクも大きいので、基本的にまずは病院に行き、医師と相談した上で服用することをおすすめします。

あなたのAGAの進行度などによっては薬以外の高度な治療を提案される可能性があります。

ちなみに、病院に関しては近くのAGAクリニックなどに行くことになりますが、クリニックの選び方を間違えると、「思った治療が受けられない」「遠すぎて通えない」など後から後悔してしまいます。

そこで病院に行こうと思った方は必ず「ハゲ治療での病院を選ぶ4つのポイントとおすすめの病院5選」をチェックしてからクリニックを選ぶことをおすすめします。

④高度な治療

主に医薬品で治療をすることが多いですが、「プロペシア」や「ミノキシジル」などの治療薬で治療が追いつかない場合もあります。そのような場合は、医薬品以外の方法も提案される可能性があります。

具体的には以下2つのような治療法があり、あなたの予算や症状に応じてプロの目で判断をしてくれます。

  • HARG治療
  • AGAメソラピー

値段も医薬品と比較すると高いですが、最先端の育毛治療なので、医師からの申し出があれば試してみるのもよいでしょう。

AGAの治療法についてはこちらの記事「プロ直伝!AGA治療の6つの方法と最大限活用するための全情報」で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。治療費はクリニックによって大きく異なるので、十分に比較してから行くことをおすすめします。

5. さいごに

人工植毛について、リスクやメリット、費用感などについて詳しく紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

人工植毛は、頭がどんな状態になっても行える最終手段です。費用も高くリスクもあるため、なるべく他のAGA治療や対策を行ってみて、自毛植毛でもだめだった時まで、とっておいてもよいかもしれません。

下記のどれかに当てはまる人はこのページで紹介した人工植毛以外の方法をおこなうことをおすすめします。

  • 金銭的に継続的にメンテナンスが継続できない人
  • まだAGAの治療を行っていない人
  • AGAの症状がまだ軽い人

どうしても植毛をやってみたい人には、自毛植毛をおすすめします。詳しくは「自毛植毛完全ガイド|クリニックを比較してわかった費用の相場」の記事で詳しく解説しています。

あなたの薄毛の悩みが軽くなることを心から祈っています。

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